KILLIFISHメダカの育て方
- ホーム
- メダカの育て方
- メダカの稚魚の成長促進
- メダカの飼育方法
- 春の飼育方法
- 夏の飼育方法
- 秋の飼育方法
- 冬の飼育方法
winter冬の飼育方法
冬になると気温と共に水温も下がり、メダカの活性が下がってきます。
死んでしまう原因は主に体力の消耗によるものです。メダカを無事に越冬させるためのポイントは秋までに蓄えた体力を消耗させないということです。そのための、メダカにできるだけ負担をかけない冬の飼育方法を紹介していきます。
水温が約15℃を下回ってくると、メダカは粉餌を食べなくなってくるので、餌やりを止めましょう。
例年12月上旬頃から3月頃まで餌やりを止めますが、その年の気候により餌やりを止めるタイミングは若干変わってくるので、メダカをよく観察しながらタイミングを計りましょう。
餌やりを止めてからは、水はあまり傷まなくなります。メダカへのストレス軽減のためにも極力水換えはしない方が良いと思います。
そのような冬場の飼育でも、「日当たりの良い場所で大きな容器でゆったりと飼育する」ということや「水温計を使用して飼育容器の水温を知る」、「メダカの様子をよく観察してあげる」といことが基本的なポイントになります。
メダカの冬の飼育は大きく分けて下記の4つになります。
冬の飼育のポイント
- ポイント1 屋外常温飼育
-
手間がかからず、越冬の率も高い。約2㎝以上に成長し体力の付いた個体のみ。
- ポイント2 屋外加温飼育
-
ヒーターなどで加温すれば冬でも繁殖・品種改良が楽しめる。
- ポイント3 屋内加温飼育
-
屋外飼育と比べて光量が少ないため水の傷みが早くなり、水換え等の手間がかかる。
水質維持の難易度も高くなる。
- ポイント4 屋内常温飼育
-
室内の温度により餌の量や頻度など飼育方法が変わってくる。
鑑賞でなく越冬の目的であれば、体力の付いた約2㎝以上の個体は屋外の方が無難。
それぞれの飼育方法でのポイントをもう少し詳しく説明していきます。
01. 屋外常温飼育
屋外常温飼育の場合は、まず日当たりの良い場所で飼育することが最も大切なポイントです。日光がしっかり当たることで、水中の微生物のバランスが保たれやすく、メダカの健康も維持しやすくなります。また、メダカ自体が直接日光に当たることによる効用もたくさんあります。
日当たりの良い場所で大きな容器でゆったり飼育することが最も効果的ですが、水温をできるだけ高く維持してメダカの体力消耗を少しでも減らすための、その他のポイントとして下記の項目等があります。
・発泡スチロール箱など保温性の高い容器を使う。
・容器を地面(土の上)に置く。 (冬場は気温よりも地温の方が高いため。)
・生餌(光合成細菌など)を与える。
・天気の良い日でメダカが水面を泳いでいるようなら、ごく少量の粉餌を与える。(12時~14時頃)
02.屋外加温飼育
こまめに水換えをしてあげる。
屋外加温飼育ではヒーターなどを使って、越冬させるために低めの水温(約20℃以下)で管理する場合と、繁殖させるために水温(約20℃以上)で管理する場合があります。
繁殖させる場合は、メダカの健康と20℃以上の水温と13時間以上の日照時間が産卵条件になるので、LED照明等での補光が必要になります。
屋外加温飼育をする場合、メダカは春夏と同様に餌を食べます。
しかし、日光量は春夏に比べて少なくなっているので、水中の微生物のバランスが崩れやすくなっています。
そのため、水が傷みやすいので、こまめに水換えをしてあげることが大切になります。
発泡スチロール箱など保温性の高い容器を使うことで、ヒーターなどの加温コストを節約することもできます。
03.屋内加温飼育
屋外加温飼育以上にこまめに水換えをしてあげる。
屋内加温飼育でも、越冬させるために低めの水温(約20℃以下)で管理する場合と、繁殖させるために高めの水温(約20℃以上)で管理する場合があります。
屋内で加温して管理する場合は、屋外よりも光量が少ないので水質の悪化が速くなります。そのため、屋外加温飼育以上にこまめな水換えが必要になります。
また、ろ過能力に余裕を持たせるために、標準よりも大きめなろ過装置を設置することで、水質悪化を和らげることができます。
04.屋内常温飼育
加温しないのであれば、体力の付いた約2㎝以上の個体は屋外の方が無難。
屋内常温飼育の場合は、室内や玄関など場所によって水温が変わってきます。その水温によって管理の仕方が変わってくるので、まず水温計を使って水槽の温度を知りましょう。
玄関などで水温が低く(約15℃以下)、メダカの活性が低い場合は屋外常温飼育と同じ要領で飼育します。
暖かい室内で(水温約15℃以上)メダカの活性が高い場合は、1日数回餌を与えましょう。室内は太陽光が少なく微生物が活性化しにくいので水質の悪化が早くなります。そのため、こまめな水換えが必要になります。