KILLIFISHメダカの育て方
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spring春の飼育方法
春はメダカの産卵が始まる時期である一方、危険がいっぱいの時期でもあります。
春になるとそれまで水面下でじっとしていたメダカも水面を泳ぎ始めます。早ければ3月下旬にも抱卵が確認できることもあります。メダカを飼育される方からすると最も楽しく待ち遠しい気持ちになる季節ではないでしょうか。しかしその反面、春は危険がいっぱいの時期でもあります。その原因と対策を当庵の経験に基づき考察します。
原因1急激な温度変化
春先は朝方の水温が低く、日中に水温が急激に上昇しやすい時期です。メダカは温度変化にはとても弱く、病気の原因となり、酷い場合は死んでしまうこともあります。これは春だけに限った事ではありませんが、水温を安定させることがメダカ飼育においてのまず第一歩となります。一日の水温変化を10℃以内に抑える事が大切です。水温については一瞬が命取りに繋がるため万全な対策が必要です。
原因1.の対策
- 水槽の
温度を知る - まずその水槽の温度を知らなければ始まりません。最高・最低水温が測れる温度計を設置しましょう。設置してみると予想以上に最高最低水温の差が大きかったという事が多くあります。
- 水量を
多く持つ - 大きな水槽で飼育することにより水量を多く持ち温度を安定させる事ができます。これは水質も安定しやすくなります。
- 遮光をする
- 最低水温を上げる事は難しくても、最高水温を下げる事は遮光することによって容易にできます。伝熱の3要素「伝導」「対流」「放射(輻射)」の中で春屋外飼育において最も影響を受けるのは「放射」によるものが大きく、直射日光が水温上昇の原因となっています。簾や遮光カーテンなどの開け閉めができる工夫が必要です。
- 水槽を地面に
つけておく - 水槽を棚などで地面から浮いた状態にしておくと、温度が変化しやすくなります。地温は安定しているため水槽を地面につけておくと水温は安定しやすくなります。(輻射)」の中で春屋外飼育において最も影響を受けるのは「放射」によるものが大きく、直射日光が水温上昇の原因となっています。簾や遮光カーテンなどの開け閉めができる工夫が必要です。
原因2温度上昇による水質の変化
屋外飼育の場合、冬季は半冬眠に入り水換えもされていない状態が多いですが、春になり急激に水温が上昇することにより水質が急変する事があります。これは低温時期は水中微生物の活動も低下していますが、温度の上昇により水中微生物の活動が活発になり、水質が急変すると考えられます。
原因2.の対策
- 水換えの
タイミングが大切 - 3月になり昼間が暖かくなってくると水換えをしてあげる必要があります。このタイミングが遅くなると水質の悪化につながります。またその際に全て換えてしまわず、底の掃除をしてあげ、半分程度だけ換えてあげる事が大切です。
- 水量を多く持つ
- この場合にも大きな水槽で飼育することにより水質が安定してきます。
- PSB(光合成細菌)
を与える - PSB(光合成細菌)を投与する事により水質も安定しやすくメダカの餌にもなります。(輻射)」の中で春屋外飼育において最も影響を受けるのは「放射」によるものが大きく、直射日光が水温上昇の原因となっています。簾や遮光カーテンなどの開け閉めができる工夫が必要です。
原因3急激な給餌によるショックや給餌再開の遅れによる餓死
冬季に長期にわたり餌をストップした状態で急にメダカに餌を大量に与えると胃腸障害などのショックを受けやすくとても危険です。また水温上昇に伴いメダカの代謝も上がります。給餌再開のタイミングが遅れると餓死していく個体がでてきます。
原因3.の対策
- 給餌再開は
少しずつから - 給餌を再開する場合に与える量は少量から始めます。また、この頃は日により温度もかなり変わってきます。暖かい日は一日1回与えても良いですが、寒い日などは与えない事が大切です。
- 水面を泳ぎだすと
早めに給餌を再開 - 3月に入り暖かい日になればメダカが水面を泳ぎ始めます。それが確認できれば早めに給餌を再開します。その場合、最も水温が高い時間帯1~2時頃に与える事が大切です。
- PSB(光合成細菌)
を与える - PSB(光合成細菌)は生きたバクテリアです。少々与え過ぎてもむしろ水質浄化につながります。また、エラや皮膚からも吸収するためショックも受けにくく、餓死する個体も減らす事ができます。